FanFic 21⚔️ ⚠️

打ち明けてくれ【パンウォ】

20240110


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・性交渉の表現
・デリケートゾーンに関する性的表現
・性的観点を目的とした露出の表現
・性的ととれる言葉の記載
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以下本文
ウォ誘い受けです。ふたりともふわふわですね。
※性的描写
暴言・暴行を含む場合がありますが助長する目的ではありません。
あくまで二次創作です。
原作様を侮辱する目的等はございません。

 俺は少しだけぼうっとしていて、
「あんた……」
「……ん……ぅ……」
 気付いたときにはもう、隣の彼は随分飲んでしまっていたようだった。そう長いこと気を飛ばしてたはずはないのだが、などと思っても彼の酔態は変わらないので、とにかくもう部屋に戻してやらなくては。
 歩けるかと聞いてみても、ふわりとした返事だけ発されてしまう。抱えて行くことは俺自身は構わないのだが、彼はひどく乗り物酔いしやすいから、持ち上げても酔ってしまわないかどうかがわからない。
「……んー……?」
 ……ほとんど眠りかけているし、ゆっくりなら大丈夫だろうか。

 バーのわきから階段を上がり、月が照らす廊下を歩いて行く。どうにか扉の鍵を開け、自分達の宿部屋へ入った。彼の具合が悪くなった様子もなく安心しながら、片方のベッドに彼を横たえさせる。
「っちょ……もう着いたぞ……?」
 離してくれるよう言ってみるが、また曖昧な返事だけで、首に回された腕の状況は変わらないようだ。
 今はただ酔っているからかもしれないが、こうも気を許されているとやはりたまに勘違いしてしまう。もっと触れてしまっても良いのではないかと、そんな邪な気持ちを振り払って、もう一度彼に声をかけた。
「ん……」
 彼が薄目を開いたので、やっと離してくれるかと思ったその瞬間、彼の腕はむしろぐっと力を入れたのだった。
「っ!!?」
「ん……ぅ、ん……」
 月明かりだけの暗がりでも彼の睫毛の束がよく見えてしまうくらいに近い。いやもはやそれどころではなく接触していて、この目の前の男に、唇を柔らかく食われている。
「っは、ぁ、おい、ッむ」
「ふ、ぁ……ん……」
「なっ……、っ…………!」
 れうっと唇を撫でられたと思えば、その舌は俺の口の隙間をぬって侵入してきた。酔いが醒めているのかいないのか、彼の手が俺の頭を固定していて、俺はただ突然の官能に驚いたままでいた。生温かい小さな肉に、思考を舐め取られていく。
「っは、ぁ、っ……ん…………っ、……っ」
 気付けば俺のほうから唇を押し付けて、彼の唾液を、触感を味わっていた。息の隙間に漏らす声がひどく扇情的で、全身が色めき立つようだった。
「ッま、まて、酔いすぎ……」
「ん……だいじょうぶ……」
「いや……」
 彼は俺を抱き寄せるようにした後、ぐっと体をひっくり返し、再び彼からキスをしたのだ。そして彼は自分のタイを、手袋を外し、赤の執事服まで脱ぎ去ってしまった。膨らんだ陰部に跨って擦り付けながら、俺の首を舌でなぞり、口を吸う。直接的な興奮にくらくらしていると、彼は唇を離して、どっちがいいかと問うた。蕩けかけた頭にはすぐに理解できなくて困惑してしまう。
「俺に入れるのと、入れられるの」
「ぇ……ぁ……っ? え、ぇと……、え……?」
 彼は答えを急いて、彼の指先は俺の腕を薄くなぞる。
 本当に、そもそも本当に、このまま交わるつもりなのかと動揺した。動揺したが、同時に俺は激しく高揚していた。そして耳元で囁かれた誘惑に、体の熱も鼓動もほとんど限界を迎えていた。
 彼は俺の脚の方へ顔を寄せると躊躇いもなく俺の服を剥き、直立しているそれをつうっと触れていく。そしてちらとこちらを一瞥してから、その塊にキスをして、口に含んでしまった。
「ぁ……!?」
 舌はねっとりとしがみついて、卑猥な粘膜に快感を誘われ、陶酔していく。
「ぅ、あ……っ」
 初めての刺激に息を切らしながら、彼の様子を見る。いっぱいに口を開けて咥え込むその後ろで、彼は自分の下部に触れて愛撫していた。多少綺麗好きで堅物とも表せるような彼に、こう淫らにさせてしまっている後ろめたさは、むしろ劣情を煽り立てていくのだった。
 起き上がって彼の口淫を制止する。
「んん……? んむ、んぅ……」
「っは、ぁ……、……っ、ッま、て、でるから……」
「んんぅ……、ふ、ぁ……」
 彼は膝を立て跨って、先端を宛てがう。緊張と興奮で心臓を鳴らす俺を尻目に、ゆっくりと、体の中へ入れていく。
「っぁ……は、……っ、……っう……んぁ……は……」
 中を開く彼が苦しそうに見えて、大丈夫かと問うてみれば、へいきだと細い声で応えるので、無理しないでくれと伝える。今度は笑って言い直していたが、その孔の縁は強張って、肉壁は異物を押し返すように俺を締めている。まだ半分ほどとはいえ彼に包まれていくのは、脳がどうにかなりそうなくらい気持ちが良い。しかし、好いた相手と繋がる行為に情欲が冷めるわけもないが、彼を痛めつけたいわけもなかった。
「っん、ッ、ッ……は、っ…………ハハ、ぁ、お、きい、からな……すこし、まって……」
 お前こそ痛くはないかと、俺に問う絶え絶えの息。
「っは、ぁ…………う……」

 小さく響く甘美な声と余裕などない蕩けた表情は、どうしようもなく俺を扇情させてしまうのだ。
「んあ、っ、っ、う」
 かわいい。潤んだ紫の瞳、感覚につられて波打つ細く整った筋肉、ぐうっと快感を味わう彼の中、少しだけ立ち上がった彼の物からはとろとろと卑猥に溢れて、すべてが愛おしくてしかたない。手前を擦って揺らせば、彼は困ったように眉を下げて、唾液をしまう余裕もなく喘ぐ。
「ぅああぁ、ぁ、あ、ひ、ぁっ、あ、んぅら、め、あぅ、っ」
 耳を食み、胸の先にいたずらをしてみても、
「ぁ、ひ、っ、ぅうう、ッ、」
 たまに奥のほうを押し広げるようにしてやっても、
「っっぁああ、ぁは、ぅうう、ァ、ぱ、ん、ぅ」
 不意に引いて縁の辺りで音を立てさせてやっても、
「ううぁ、あ、ん、ぱーんっ、ぁ、ぱ、ア、ッぱーん、やあ、ッ、ッッッ……!」
 彼が愛らしい反応ばかりするのだ。耐えられそうにない。赤く染まりあがった体が揺れる様子だとか、上擦った声で泣き縋る様子だとか、好いた相手が気持ち良さそうにしていて興奮しないわけがないだろう。
「ウォーレンス、もう……っ」
「あ、あ、あう、んぁまた、ア、ひッッッ……!!!」
 腰を引いて、そして一気に打ち付ければ、彼は喉をのけ反らせて再び果てた。がくがくと痙攣する体を抱きしめながら中に注ぎ込み、熱い息を吐いて体を起こす。ぼんやりとした様子の彼が腕を伸ばしている。その腕を首に回させれば、彼は満足そうに微笑んで俺の唇を食んだ。

 ふと目を覚ませば、窓から光が差していた。隣にあった寝顔に少し驚いて、ああそうだ、昨晩のことを思い出した。好いていた相手に迫られて、抱いてしまった。動く度漏らす吐息混じりの声が、熱くなった顔の困ったような眉が、艶かしくて堪らなかった。……彼は大丈夫だろうか。未だ閉じられている瞼にかかる髪をよけてやる。
「……ぅ、ぱーん……」
「ぁ……おはよう」
 細く開かれて、その紫が見えた。何度か瞬きを繰り返して、眠気との間を行き来している。体を心配して問うてみれば、ウォーレンスはふっと笑って、平気だとやや掠れたような声。
「すまん……」
「ふ、なにが?」
「無理、させただろ」
 呆れたみたいなため息に緊張して、目を逸らしてしまう。俺ばかりが良い思いをしてしまった。最近しばらく喧嘩することもなくなって、良好な間柄だったはずなのに、また嫌われるだろうか。
「パーン、何泣きそうな顔してる」
 起き上がったウォーレンスが向かい合って、俺の顔を覗き込んだ。そうして、俺に呼びかけて、
「心配しなくても、俺はお前のことを、かなり気に入っているんだ」
「え……あ……?」
 短く、キスをされる。そしてまたいちど俺の名を呼んで言うのだ。
 堪らなくなって彼を抱きしめれば、彼は笑って、抱き返してくれたのだった。

Canna

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